急速に普及が進む「経費精算業務のIT化」~紙・Excelは時代遅れ?~
2013/10/9
企業向けのクラウドサービスを提供する株式会社ラクス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中村 崇則)は、企業の経理業務を効率化させる「経費精算業務のIT化」について2013年9月に調査を行いました。
経費精算業務をIT化するとどのようなメリットがあるのでしょうか。例えば、交通費・経費精算システムを導入すると、紙やExcelで処理している申請・精算作業をWEB上で行えるようになります。さらに、交通系ICカードの利用履歴を取込み、そのまま交通費の申請ができる機能や、自動仕訳・会計ソフト連携等の機能により、経費精算に関わる業務を全社的に効率化させ、人的ミスも防止することができます。
この度、企業の経理担当者(管理職以上)800名に対して調査したところ、約7割の企業が交通費や経費の申請・精算処理を「紙・Excelで処理」し、残りの約3割の企業が「システムを活用しIT化」していることがわかりました。昨年度に同調査を行った際は、企業の経費精算のIT化は全体の約2割だった為、この1年間で経費精算業務をIT化している企業が約1.5倍に増加したことになります。
このように急速にIT化が進む経費精算業務ですが、会社規模ごとに見るとIT化にバラツキがあることがわかりました。従業員数1000人以上の大きな企業では経費精算業務を約75%もの企業がIT化しています。一方企業規模が小さくなるにつれて、紙・Excelの割合は増加し、100~299人規模の企業の約70%、従業員数100人以下の企業に至っては約90%が未だ紙やExcelでの経費精算業務を行っており、IT化がなかなか進んでいません。
このデータからは、「まだまだ経費精算業務のIT化は大企業のもの」と思われますが、実はここ1年で中小企業でのIT化が急速に進んでいます。図3に示す通り、従業員数100~299人規模の企業では、昨年は全体の17%の企業しかIT化が進んでいませんでしたが、今年は29%と、約1.7倍に増加しています。従業員数50~99人とさらに小さい企業でも、11%から17%と、約1.5倍に増加しているのです。
事実、交通費・経費精算システム『楽楽精算』を提供しているラクスへも、中小企業を中心に問い合わせ数が昨年度の約1.5倍に増加しています。それに応じて導入企業数も伸び、すでに300企業、3万人に利用されています。
一方、中小企業では紙・Excelで非効率な経費精算業務を行っている企業がほとんどを占めているのも事実です。ただ、経費精算業務は全ての企業に必ず発生する業務であり、IT化をすれば「社員の業務効率を改善できる」といったメリットを確実に得られる為、今後もIT化する企業は急速に増加していくと予測されます。
【調査方法】
調査方法 :ネットリサーチ
調査時期 :2013年9月18日~23日
回答数 :800
【株式会社ラクスについて】
ラクスは交通費・経費精算システム「楽楽精算」など、企業の様々な業務を効率化するクラウドサービスを提供しております。
「楽楽精算」は、クレジットカードの利用履歴を読み込み、そのまま申請・精算作業ができる機能など、多機能でありながら低価格な交通費・経費精算システムです。